フリーエンジニア視点からのSEという職業考察

リーダーに向くのは、気の弱い人?SEのリーダーとしての役割

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SEのリーダーとしての役割

SEは、「システム開発における建築士」ということは、前項で説明したとおりです。しかし、SEには「建築士」としての役割以外にも、重要な役割があるのです。それは、「現場監督」です。

SEのリーダーとしての役割

プロジェクトをまとめるリーダー

SEは、プロジェクトリーダーを兼任することも多くあります。
受託開発の場合は、営業を含め、クライアントに対する納期や金額の調整から、社内のプログラマーに対する技術的な内容まで、様々な方向性のことをまとめあげ、プロジェクトを成功に導くことを要求されます。プロジェクトが順調に進むか頓挫するかは、プロジェクトをまとめあげるプロジェクトリーダーの腕にかかっていると言っても過言ではありません。よって、SEとは、高い技術的スキルや知識、コミュニケーション能力の他、リーダーシップというスキルも要求される高度な業務であり、重要な役割を担うポジションなのです。

リーダーシップとは

リーダーシップと聞くと、気が強く、ちょっと強引で、ぐいぐいメンバーを引っ張っていく人が向いているように思う人が多いかもしれません。しかし、実際にはその逆のタイプであるリーダーのほうがリーダーとしては優れているということが、いろいろな書籍でも紹介されています。
気が強く傲慢な人は、人の意見をよく聞かなかったり、排除したり、自分の意見のみを押し付ける傾向が強いと思います。一見、それでチームとしてまとまっているように見えるかもしれませんが、そのように強引で独裁的なまとめ方をしては必ずメンバーから不満が出てきます。
プロジェクトとは、メンバーの協力体制や連携プレイといったチームプレイが不可欠です。独裁者のもとでは、そのようなチームプレイなど発揮することはできないでしょう。

本当のリーダーとは

それでは、本当のリーダー。リーダーシップとはなんなのでしょうか。
リーダーシップ論には様々な見解があり、多くの書籍も発行されるようなテーマですので、ここで安易に解説できる内容ではありません。しかし、あえてSEという職種において必要となるリーダーシップを語るならば、「メンバーの意見を汲み取って尊重し、メンバーの能力を最大限に引き出すことができる人」が、本当の意味でリーダーにふさわしい人だと思います。プロジェクトはリーダー次第とは言うものの、決してリーダーひとりの力で成功させることはできません。メンバーひとりひとりがその能力を最大限発揮し、各役割を完遂して初めてプロジェクトは成功します。
気が強いとか弱いとかはあまり意味がありません。それよりも、プロジェクト全体を見渡し、問題などが発生していないか、細かく配慮ができること、広い視野を持ち、多角的でに物事を捉えられること。様々な状況において、すばやく頭を回転させて、適切な判断をする能力があること。そして、プロジェクトメンバーの信頼を勝ち取れること。このような能力を持った人が、リーダーにふさわしいのではないでしょうか。リーダーとしての役割を果たす上では、専門的な知識やスキルの有無以上に必要な資質だと思います。
不適切なリーダーのもとでは、誰もが不幸になり、採算性も悪いプロジェクトになってしまいます。今現在SEとして従事している人や、これからSEを目指そうと考えている人は、リーダー論やマネジメント論についての理解を深めることも重要です。
会社員として、いつも顔も気心も知れた同じメンバーと組んでいるプロジェクトですら、ふとしたことで軋轢は起きるもの。フリーエンジニアとして案件ごとに様々なプロジェクトに参加するほど、SEのリーダーシップの重要性が身にしみます。

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